アロマテラピー好きが高じて、時折、小型のハーブ蒸留器を使って、精油(エッセンシャルオイル)や芳香蒸留水(フローラルウォーター)を抽出することを楽しんでいます。
今回は、群馬県伊勢崎市にある小洒落たコミュニティスペース「庵と亭(一般社団法人祝いや)」さんにお伺いして、「出張・ハーブ蒸留体験」なるものをさせていただきました。
自然の香りに包まれ、心と身体がゆるゆるとほぐれるような幸せな時間。
その様子を、庵と亭さんの素敵な取り組みやセンスが光るインテリアをご紹介しながら、お伝えしていきます。
そもそも「ハーブ蒸留って何?」をざっくりと
本題に入る前に、そもそも「ハーブ蒸留ってなんぞや?」という疑問が湧いていらっしゃる方も少なくないかもしれませんので、まずは、ざっくりとその説明から入っていきます。
水蒸気を使って、植物の中にある香り成分を気化させ、それを冷却し液体に戻すことで、精油(エッセンシャルオイル)を抽出するという方法。
その際に、植物の香り成分が溶け込んだ水(芳香蒸留水やフローラルウォーターなどと呼ばれています)も生成されるという、一粒で二度美味しい(?)という精油の抽出方法なのです。


そういえば、以前アロマテラピー関連で、このような記事を挙げたことがあります。


植物の香り成分がぎゅぎゅっと凝縮されたものが「精油」といえる・・・なんてことを、この記事には挙げておりますが、ではその精油、どのようにして作られるのでしょうか。
代表的なものを挙げていきます。
- 水蒸気蒸留法(現在もっとも多い方法)
- 圧搾法(柑橘系の果皮から精油を採る方法)
- 揮発性有機溶剤抽出法(花の芳香成分の抽出に使われる)
その他、油脂吸着法、超臨界流体抽出法がある。
そうです。
一つ目の「水蒸気蒸留法」というのが、このハーブ蒸留のことなのです。
とはいえ、こんなふうに文字で書かれても、やはりわかりづらいですよね。
そこで、先にご紹介しました「庵と亭」さんでの出張ハーブ蒸留体験の様子で、もう少しだけ詳しくお伝えしていきます。
今回使用したハーブ「東濃ひのきチップ」のご紹介
とその前に、今回使用したハーブについて、少々語らせていただきます。
蒸留に適したハーブは数多あるので、好みや季節によって楽しむことができるのですが、今回の庵と亭さんでの出張ハーブ蒸留では、「ひのきチップ」を使いました。
その中でも、個人的に縁の深い岐阜県東濃地方が産地の「東濃ひのき」を用いています。


「東濃ひのき?なんじゃそりゃ?」という声が聞こえてきそうなので、ここでざっくりお伝えしていきます。
- 岐阜県の東部に位置する東濃地方が産地。冬の寒さが厳しく、寒暖差のある地域。
- 年輪が細かく均一でほぼ真円であることから建築用材として最適といわれ、伊勢神宮をはじめ、明治神宮、江戸城、名古屋城など多くの歴史的建造物に使用されている。
- 高級品質でありながら、木曽ひのきと比べるとリーズナブルに入手することができることから、一般家庭の建築家屋にも用いられやすい。
- 艶やかなピンク色の木肌には精油を多く含み、それゆえに香り高いのが特徴。
- 主成分である「α-ピネン」は、イライラを鎮めリラックスさせる森林浴効果や、防虫、抗菌、消臭効果などが期待できる。
木曽や吉野などの知名度はないものの、このように地味にスゴイのが東濃ひのきだといえるのです。
「ただいま蒸留中!」in庵と亭さん
ということで、大変お待たせしましたが、いよいよこれからこの東濃ひのきのチップを蒸留していきます。


はい。この画像こそが、庵と亭さんをお部屋をお借りしての「ただいま蒸留中」の様子です。
この時すでに、お部屋中にひのきの香りが漂い、「ザ・森林浴」を満喫しておりました。
こんな素敵な空間で森林浴だなんて、贅沢過ぎやしませんか。




とここで、ハーブ蒸留のメカニズムをまとめてみます。
本当は図解の方がわかりやすいのでしょうが、不親切をお詫びします。
- 容器に原料となる植物(今回はひのきチップ)と水を入れ、下から加熱することで、植物に蒸気を通す。(画像では、ひのきチップをいれた左側の大きめフラスコを下から加熱している)
- しばらくすると、「水」と「ひのきの芳香成分(香りのもと)」が混じり合った蒸気が上がり、上部にある細い管に集まる。(画像では、左側のフラスコから右側のガラス容器を繋ぐ連結管)
- その管を周りから冷却することで、気体になった混合蒸気が液体に戻っていく。(画像では、右側のガラス容器)
- 下記画像のように、「油」と「水」の二層に分離され、上に浮いた「油」が精油(エッセンシャルオイル)となる。また、「水」は水溶性の芳香成分を微量に含んだ芳香蒸留水(フローラルウォーター)となる。


ちなみに、上記画像の蒸留器は、「ピュアスティーラーミニ」というガラス製のコンパクトタイプで、イベントやマルシェなどでのデモンストレーションとして活用しやすいものです。
ガラス製のため、蒸気が連結管から冷却器を通り、液体となる様子を見ることができるので、それも楽しむことができるのが利点といえるでしょう。
そして、このフローラルウォーターは、文字どおり植物の芳香成分が溶け込んでいる香りの水。芳香成分の濃度が低いため、精油よりもみずみずしくやわらかな香りで、肌にやさしいのが特徴です。
このままスプレーボトル(遮光性がおすすめ)に入れることでルームスプレーとして使えるので、天然の植物の香りを蒸留後もしばし楽しめるというわけです。


スプレーボトルに入れれば、お持ち帰りが可能。
防腐剤等不使用のため、2週間以内を目安に使い切ることをおすすめしています。(作製日を記入したラベルを貼付)
どうでしょう?このハーブ蒸留、一粒で二度美味しい体験ができると思いませんか?
それにしても、たくさんの植物を蒸留したとて、採れる精油はほんのわずかであることも、この蒸留体験で見てとれます。
あらためて自然の恵みに感謝ができたようで、とても充たされた時間でした。
コミュニティスペース「庵と亭」さんのご紹介
ここで満を持して、今回のハーブ蒸留体験を開催させていただいた庵と亭さんをご紹介します。
ここ庵と亭さんは、女性二人で立ち上げられた「一般社団法人祝いや」さんの本拠地となる場所。
群馬県伊勢崎市にある中古住宅をリノベーションして、レンタルスペースや仕事場などに活用されています。
コンセプトは、「衣食住の見直し」。
そして、以前ホームページに掲げられていた「生まれてきた時よりも美しく」は、珠玉の言葉です。
この場所を訪れると、不思議と整った感覚が味わえるのは、お二人の生き様や価値観に触発されるからでしょうか。


















庵と亭さんでは、「神宝塩」という天然ミネラル豊富なお塩を購入することができます。
そんな神宝塩の試食として、訪問の度にこのような豪華な食事をいただくことができまして、自然素材の心身に優しいお料理に舌鼓。




とても美味しくて、何度もおかわりをするほどの図々しさを発揮してしまったほどです(笑)。


ご利用は紹介制による予約となりますが、一度訪れたら最後、またすぐにお二人に会いに訪れたくなってしまうほどの中毒性があります(笑)。
それほど、魅力あふれる場所なのです。
一般社団法人祝いや インスタグラム↓


おわりに


「庵と亭」さんをお借りしてのハーブ蒸留体験は、身心魂が整えられたようなとても充実した時間でした。
これを機に、今後は、マルシェやイベント会場でこのハーブ蒸留体験を出店する予定です。
記事では伝えきれなかった蒸留の様子やメカニズム、そして「香り」をお届けできるよき機会となりますので、ぜひ遊びにきてくださいませ。
出店が決まった際は、このサイトもしくはnoteにてご案内いたしますので、お近くの方もそうでない方も、お越しをお待ちしております。
読んでくださりありがとうございました。
















