4月上旬、AEAJ(公益社団法人日本アロマ環境協会)の聖地ともいえる「AEAJグリーンテラス」を初訪問しました。
2023年2月オープンのこの施設ですが、AEAJ会員にも関わらず、その存在を知ったのは実のところつい最近のこと。
しかも、この時期は「和精油」の企画展が開催されているということで、和精油ファンの私としましては、これはめったとないチャンスではないかと思い立ち、今回の訪問に至ったわけです。
実際に訪問しまして、木材がふんだんに使われた浄らかな空間で、日本全国の和精油を楽しむことができるという、なんとも贅沢で幸せな時間を過ごすことができました。
入館料は、ワンコインの500円。AEAJ会員や高校生・18歳未満、障がい者手帳をお持ち方は無料ということで、一度ならず何度でも訪れたい場所として、全力でお勧めしたくなったほどです。
そんな感動冷めやらぬうちに、記憶と記録を残しておきたく、画像満載でお届けしていきます。
「AEAJグリーンテラス」にいざ参る!


ところは、東京・明治神宮前、原宿駅のほど近く。
雑踏の大通りから一歩なかに入り、ゆるい坂道を少しだけ上ると、ガラス張りと木組みが目を惹く建物が姿をあらわしました。
これこそが、あの有名建築家・隈健吾氏が手掛けられた「AEAJグリーンテラス」です。
エントランス


「なんて素敵な建物なのでしょう!」
興奮で胸の高まりが抑えきれないままに、その「聖地」に足を踏み入れました。
エントランスからすでに、木の温もりと香りの演出にため息が出ます。


インフォメーションでは、スタッフの方が快く出迎えてくださいました。
そして、次にご紹介するアロマラウンジで、「和精油紀行」を思う存分楽しんだのです。
アロマラウンジ


ということで、訪問時のアロマラウンジの様子です。
こちらでは、その時々で様々な展示コンテンツを楽しめたり、ワークショップやセミナーなどが実施されています。
この日は、「和精油紀行−香りでめぐる、日本の情景」という企画展が開催されておりまして、私はこれを目当てに訪問したといっても過言ではありません。
その詳細は、この後にたっぷりとお伝えしていきます。


それにしても、ここまで木材を活かしたデザイン性の高い建物は、なかなかにお目にかかれないのではないでしょうか。
この建築について、グリーンテラスのガイドブックには、このような説明があります。
日本の伝統的な建築手法である「木組み」を応用することで、鉄骨などを極力使用せず、ヒノキやクリ、カラマツといった木材をはじめ、国産の材料を最大限使っています。
引用元:AEAJ Green Terrace Guide P10 建築にポイントより一部引用
まさに、「神宮前の小さな森」というコンセプトそのものではないですか!
そして、日本の伝統技術を用いながら、人々の健康や地球環境への配慮は欠かさないAEAJの崇高な想いを、ここでしかと受け止めましたのでございます。
アロマラボラトリー


さて、そのアロマラウンジを抜けまして、このフロアの向かって右奥にあるのがアロマラボラトリー。
これがまた、ワールドワイド満載のアロマ好きにはたまらないワクワク空間でして、といいますのも、世界中から集められた約250種類の精油の香りを、これでもかと楽しめるからなのです。
はい、こちらが展示棚です。


ガラス容器を直接手に取ることができまして、フタを開けていくらでも香りを楽しめるのですが、それをいいことにもうクンクン嗅ぎまくりでして。(ちょっと言い方・・・)
お。こちらは、あの「アロマテラピー検定」の香りテスト対策用の精油たちではないですか!


とても懐かしくて嗅いでみたのですが、正直、クラリセージとか忘れてました。(アロマセラピストとしてあるまじき・・・)
このガラス容器に入っている白いムエット(香りを試す紙)は、お持ち帰り可能。なんて太っ腹なAEAJ!
引き出しの中にも、素敵な香りたちが隠れていましたよ。


この日は、八重桜やキクなど私にとっては普段あまり縁のない珍しい精油がありまして、ここぞとばかりに日本のみやびな香りを楽しむことができました。


こちらは、アロマラボラトリーから眺めるアロマラウンジがあまりに美しく、思わずシャターを切ったところ。
グリーンテラスは、どこをとっても画になります。
アロマライブラリー


エントランスを入って右手にあるのは、1,500冊もの書籍が並ぶアロマライブラリー。
アロマや植物、環境関連の専門書や絶版書籍、AEAJ機関誌(創刊号から最新号まで)などを閲覧できるのですが、洒落た図書館のような雰囲気が漂います。
書棚が木材ということもあり、少しノスタルジックなのが、これまたエモーショナルなのでした。
Recycled art work


エントランス左横には、ガラスのモチーフがきれいな光を放っています。
こちらは、回収した精油ビンをリサイクルして創られたものだそうで、その名も「Reafs」。
たしかに、精油ビンではお馴染みの茶色や緑色などのガラスが使われていますが、ここまで素敵にリサイクルできるなんて、誰が想像したでしょうか。
ということで、グリーンテラスの訪問レポートはこれにて終了となります。
引き続き、アロマラウンジで開催されている企画展「和精油紀行」をレポートしていきますので、お時間の許すかぎりお付き合いいただけると幸いです。


企画展「和精油紀行−香りでめぐる、日本の情景」を体感する


さて、いよいよ今回の本題ともいえる「和精油」の香り体験レポートに入っていきます。
グリーンテラスのアロマラウンジでは、2026年2月17日(火)から同年4月25日(土)まで、企画展「和精油紀行−香りでめぐる、日本の情景」が開催されておりまして、全国47都道府県267種の精油の香りを楽しむことができます。
この記事では、北は北海道から南は沖縄県までの全都道府県の代表精油を、地域ごとに順を追って挙げています。


お住まいの県や出身地、ゆかりのある場所などなどご興味のあるところからでもご覧いただけますので、その際は冒頭の目次でお好きな地域をクリックしてくださいませ。
さあ、香りの旅へ、いざ出陣じゃーっ!(なに時代ですか?)
北海道地方(北海道)


みんな大好き(私も大好き)な北海道は、いわずもがな自然の宝庫であり、ゆえに香りの宝庫でもございます。


- ローズマリー(全草)・・・東川町
- ハマナス(花)・・北見市
- トドマツ(枝葉)・・・下川町
- 真正ラベンダー(地上部)・・・富良野市
- アカエゾマツ(枝葉)・・・陸別町
- トドマツ(枝葉)・・・陸別町
- 和ハッカ2種・・・滝上町
グリーンテラスでは、今回の展示のポイントの一つに、ジャパニーズ・ローズとも呼ばれる「ハマナス」の花の香りを挙げられておりまして、それが、ここ北海道の北見市産なのです。
その精油は大変希少で、現在日本で生産しているのは1社のみとのこと。
これは、ぜったいに押さえておきたい香りということで、ハマナス精油の香りを初体験。優雅でありながらもやさしさに溢れるバラの香りに、うっとりしてしまいました。
そして、もう一つは、スタッフの方から勧められた滝上町の「和ハッカ」です。


ハッカといえば先に挙げた北見市のイメージが強いのですが、ここ滝上町では、数年前(数十年前?)からハッカ生産の復活に注力しているとのこと。
和ハッカ好きでもあり、「ぜひ、応援して差し上げてください!」とのスタッフさんの言葉も相まって、「滝上和ハッカ北斗」を1本購入しました。(後ほどご紹介します)
精油だけでなく、その原材料である植物の香りも楽しめるのが、この企画展の面白さの一つなのです。
東北地方(青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島)


海千山千な東北地方も、魅力あふれる地域ですよね。
- 青森ヒバ(木部)・・・青森県
- クロモジ・・・岩手県大船渡市
- スギ(枝葉)・・・宮城県登米市
- ラベンダー(花・葉)・・・宮城県石巻市
- 秋田スギ・・・秋田県
- ダマスクローズ(花)・・・山形県村上市
- クロモジ(枝葉)・・・福島県南会津町
- ニオイコブシ(枝葉)・・・福島県南会津町
- シソ・・・福島県南会津町
- スギ(枝葉)・・・福島県南会津町
- ハッカ・・・福島県南会津町
東北地方で人気の精油といえば、なんといっても「青森ヒバ」で、私も好きな精油の一つです。
それ以外で注目したい精油は、高級和菓子の楊枝として使われているあの「クロモジ」。
今回展示ポイントして挙げられている精油で、東北地方では岩手県と福島県がその産地として紹介されていました。




爽やかで上品な香りは、心身が整うようです。
クロモジ精油は、東北地方に限らず全国各地で生産されています。
グリーンテラスさんによると、今回は「クロモジ精油は、産地ごとに香りを違いを楽しんでいただきたい」とのこと。
自分にとってはなかなかに高価ゆえ入手が難しいクロモジ精油。その香りを、今回は思う存分身にまとうという贅沢を味わいました。


あと、個人的には、山形県村上市産のダマスクローズが印象的でした。やはり惹かれますよね、バラの香りって。
関東地方(茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・山梨・長野)


はい。我が国の首都・東京を擁する関東地方。広大な関東平野のイメージが強いですが、山地にも恵まれた自然豊かな地域でもあるのです。
まずは、「茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県」の精油をご紹介。


- キク・・・茨城県笠間市
- ヒノキ(枝葉)・・・栃木県
- ユーカリ・ベイビーブルー(枝葉)・・・栃木県高見沢町
- ユズ(果皮)・・・栃木県高見沢町
- レモンユーカリ・・・栃木県高見沢町
- アブラチャン(枝葉)・・・群馬県みなかみ町
- ウラジロモミ(枝葉)・・・群馬県みなかみ町
- 秩父黄金カボス・・・埼玉県小鹿野町・秩父市吉田
- ヒノキ(枝葉)・・・埼玉県秩父地域
- ヒノキ(木部)・・・埼玉県秩父地域
- 横瀬ユズ・・・埼玉県横瀬町
埼玉在住の身といたしましては、「ヒノキ」や「ユズ」をお勧めしたいところでして、実際にショップでも購入いたしました。(後ほどご紹介します)
そして、茨城県笠間産の「キク」も、強く推したいところです。だって、キクの精油なんて、初体験でしたもの。やはり「花」の香りは、気分を上げてくれますね。
さて、関東地方続いては、「千葉県、東京都、神奈川県」の登場です。


- サンブスギ・・・千葉県山武市
- ヒノキ(葉)・・・東京都楢原村
- ヒノキ(幹)・・・東京都楢原村
- 八重桜アブソリュート・・・神奈川県
- ユズ(果皮)・・・神奈川県相模原市藤野地区
どれも魅力的な精油たちでしたが、 季節柄タイムリーということもあってか、ここはやはり神奈川県産の「八重桜」が印象に残りました。
グリーンテラスでも展示のポイントとして挙げられておりまして、桜のほのかな香りを抽出するのが難しいことから、桜の精油というのはほとんど流通していなかったとのこと。


ということで、今回は大変希少な香りを体験できたということなのです。
そして、関東地方の最後は、「山梨県」と「長野県」のご紹介。


避暑地や移住地として人気の高いこの2県だけで、かなりの数の香りを楽しむことができました。
- コモンセージ(枝葉)・・・山梨県富士川町
- スギ(枝葉)・・・山梨県富士川町
- ヒノキ・・山梨県
- 実生ユズ(果皮)・・・山梨県富士川町
- ヒノキ(枝葉)・・・長野県木曽
- アブラチャン・・・長野県
- ヒノキ(枝葉)・・・長野県
- ラベンダーおかむらさき・・・長野県
- レモングラス・・・長野県
- 軽井沢モミ・・・長野県
- 真田スプルース・・・長野県
- ヒノキ(木部)・・・長野県上松町
- アカマツ・・・長野県
- カラマツ・・・長野県
- モミ・・・長野県
いや〜、ものすごいラインナップですよね。
個人的には、長野県の「軽井沢モミ」と「真田スプルース」の名前がカッコよくて興味を持ちました。(名前で決めんのかい!)


都会にいながら、気分はすっかり森林浴です。


他の地域でもそうなのですが、スギやヒノキなどの樹木精油については、抽出部位(枝葉なのか木部なのか等)によって香りの違いを体感できます。そんな香り比べも、楽しみの一つなのですよね。
北陸地方(新潟・富山・石川・福井)


北陸地方といえば、富山県の立山連邦や石川県の白山が思い浮かぶほど、樹木系が豊富なイメージです。しかし、この地方の魅力はそれだけではないことが今回わかりました。


- ゲッケイジュ(枝葉)・・・新潟県村上市
- クロモジ(枝)・・・新潟県村上市
- ニオイコブシ(枝葉)・・・新潟県村上市
- ヒノキ(枝葉)・・・新潟県村上市
- ラベンダー・・・新潟県新潟市
- ラベンダー・・・新潟県長岡市
- クロマツ(枝葉)・・・富山県
- クロモジ・・・富山県
- サワラ(枝葉)・・・富山県
- 立山スギ(枝葉)・・・富山県
- ヒノキ(葉)・・・富山県
- オオバクロモジ・・・石川県能登地域
- スギ(枝葉・葉)・・・石川県白山市
- クロモジ・・・石川県白山市
- ヒノキ(木部)・・・石川県白山市
- ホーリーバジル・・・石川県白山市
- 能登ヒバ・・・石川県白山市
- 青ジソ・・・石川県志賀町
- 東浦ミカン・・・福井県
他にもあります
新潟のゲッケイジュやラベンダー、そして福井のミカンには、正直驚きました。ただ単に私が無知なだけということは承知していますが、こういった知識を得られることはよき刺激になります。


北陸地方も、山から海まで大自然を網羅している素敵な地域であることを、あらためて香りで実感しました。


私個人の話にはなりますが、この4県すべてに私なりのゆかりを持っています。家族のルーツの地だったり、友人がいたり、何度も旅行で訪れたりと、以前から北陸はとても親しみのある地域です。
今回、こういった香りという形で北陸を味わうことができ、懐かしさに浸ることができました。
東海地方(岐阜・静岡・愛知・三重)


日本列島の真ん中といわれている東海地方にやってまいりました。このあたりから柑橘系精油が目立ってきていますが、樹木精油も元気いっぱいです。
- ユズ(果皮)・・・岐阜県笠置町
- ラベンダー(花)・・・岐阜県池田町
- レモングラス(全草)・・・岐阜県池田町
- アスナロ(木部)・・・岐阜県飛騨
- サンショウ(果皮)・・・岐阜県飛騨
- ヒメコマツ(枝葉)・・・岐阜県飛騨
- ミズメザクラ(枝葉)・・・岐阜県飛騨
- モミ(枝葉)・・・岐阜県飛騨
- クロモジ(枝葉木部)・・・岐阜県飛騨地方
- シラビソ(枝葉)・・・岐阜県飛騨地方
- スギ(枝葉及び木部)・・・岐阜県飛騨地方
- ニオイコブシ(枝葉木部)・・・岐阜県飛騨地方
- ヒノキ(枝葉)・・・岐阜県飛騨地方
- クロモジ(枝葉)・・・静岡県伊東市
- シラヌイ(果皮)・・・静岡県静岡市清水区
- ニューサマーオレンジ(果皮)・・・静岡県川津町
- ハルミ(果皮)・・・静岡県静岡市清水
- ヤブニッケイ(枝葉)・・・静岡県伊東市
- レモン・・・静岡県静岡市
- 青ポンカン・・・静岡県静岡市
- 早生ミカン・・・静岡県静岡市
- クロモジ(枝葉)・・・愛知県豊田市
- スギ(枝葉)・・・愛知県豊田市
- 夏ミカン(果皮)・・・愛知県名古屋市
- アマナツ(果皮)・・・三重県御浜町
- グリーンマイヤーレモン(果皮)・・・三重県紀宝町
- スギ(芯材)・・・三重県津市
- ユズ(果皮)・・・三重県大台町
- サンズ(果皮)・・・三重県南紀州
- ティートリー・・・三重県
他にもあります
これはこれは、ここまでの精油をご用意されたAEAJさんには、頭が下がります。


岐阜の山間部から静岡・三重の温暖な海沿いまで、東海地方はなんと守備範囲が広いのでしょう!


岐阜県でラベンダーやレモングラスの生産は、存じ上げませんでした。(またまた無知ぶりを発揮)


そして、静岡まで行っちゃうと、オレンジやレモンなどの柑橘系の世界に。


名古屋で夏ミカンだなんて、小学校の社会の時間で習ったっけか?


そして、東海地方の最後、三重県の登場です。


一瞬近畿地方かと見間違えるほどに、(近畿に)馴染んでいるように見えました。


実のところ、私はこの地域で生まれ育ったのですが、ふるさとの魅力を再発見した気分です。
ここで小休止


近畿地方に入る前に、ここで一旦休憩です。
テーブルには、ところどころにこのような香り消しのコーヒー豆が備え付けてありまして、細部にわたるお心遣いが感じられました。


フロアー内のベンチに座って、ぼーっとあたりを見渡します。


それにしても、壁面から天井までつながる木組みがダイナミックなこの光景、素敵すぎてため息しか出ません。
こちらでは、ペットボトルや水筒などを持参すれば、無料でウォーターサーバーの美味しいお水をいただくことができます。私は持参していなかったので、紙コップをいただいて水分補給ができまして、ここでもスタッフの方々のお心遣いに感謝しきりでした。
近畿地方(滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山)


さあ、いよいよ西日本に突入です。様々な意味でパワフルなイメージの近畿地方は、精油の世界にもそれが溢れ出ているようでした。
まずは、近畿地方の前半組、「滋賀県、京都府、大阪府」をご紹介していきます。


- スギ(枝葉)・・・滋賀県
- スギ(芯材)・・・滋賀県
- ヒノキ(枝葉)・・・滋賀県
- ヒノキ(芯材)・・・滋賀県
- クロモジ(木部)・・・京都府
- スギ(枝葉)・・・京都府
- ヒノキ(木部)・・・京都府
- フジバカマ(花・枝葉)・・・京都府
- ユズ(果皮)・・・京都府
- 日本ハッカ(花・枝葉)・・・京都府
- 京夏ミカン(果皮)・・・京都府
- アカマツ・・・京都府京北町
- 北山スギ・・・京都府京北町
- 実生ユズ(果皮)・・・大阪府箕面市
他にもあります
「日本一の大きな湖のある県といえば?」「日本の最大最強古都といえば?」「天下の台所(お笑いどころ?)といえば?」
この問いに誰もが答えられるほどに、突出した個性が際立つこの3県!そこから生まれた精油も、魅力的なものばかりです。
その中でも、グリーンテラスさんが推しの一つが、京都の「フジバカマ」でした。
ここで、現地でいただいた資料の内容を要約させていただきます。
- フジバカマ(藤袴)は日本原産ではないが、古くから日本で親しまれてきたキク科の植物。
- 葉が乾燥すると、桜の葉に似た香りがする。
- 万葉集をはじめ多くの和歌に詠まれており、世界最古の長編小説と言われる源氏物語にも、藤袴をテーマにした巻がある。
- 現在、藤袴は絶滅危惧種に指定されており、その精油も非常に希少性が高くなっている。
あろうことか、そんな希少性の高いフジバカマ精油にもかからわず、その撮影を失念してしまいました。(撮ったつもりだったのですがね・・・)


この企画展の開催期間中にこの記事を読まれた方は、ぜひ、このフジバカマの香りに会いに、グリーンテラスを訪れてみてください。
きっと、たぶん、何かを感じることができるでしょう。
ということで、近畿地方の後半組は、「兵庫県、奈良県、和歌山県」です。






- クロモジ・・・兵庫県
- ユズ・・・兵庫県
- ゲッケイジュ・・・兵庫県淡路島
- ゼラニウム・・・兵庫県淡路島
- ティートリー・・・兵庫県淡路島
- ハッカ・・・兵庫県淡路島
- ラベンダー・・・兵庫県淡路島
- レモンユーカリ・・・兵庫県淡路島
- ローズマリー・・・兵庫県淡路島
- 朝倉サンショウ(枝・軸)・・・兵庫県養父市
- クロモジ・・・兵庫県但馬市
- ヒノキ(木部)・・・兵庫県但馬市
- ヒノキ(木部・葉)・・・奈良県
- ヤマトトウキ(葉)・・・奈良県
- ヨモギ(葉・茎)・・・奈良県宇陀市
- コウヤマキ(葉)・・・和歌山県
- ヒノキ・・・和歌山県
- シャバラ(果皮)・・・和歌山県
- コウヤマキ(枝葉)・・・和歌山県高野町
- コウヤマキ(木部)・・・和歌山県高野町
- スギ(木部)・・・和歌山県
- スギ(葉)・・・和歌山県
- サンショウ(果皮・種子)・・・和歌山県
- サンポウカン(果皮)・・・和歌山県
- ブッシュカン(果皮)・・・和歌山県
- 温州ミカン(果皮)・・・和歌山
他にもあります
いや〜、すごい!
この地域も、兵庫の淡路島、あおにをしの奈良、そして和歌山の高野山と、実にバラエティに富んでいます。


港町・神戸がすぐに思い浮かぶほどの都会的な兵庫ですが、瀬戸内海と日本海の二つの海を跨ぐという珍しい県(本州では唯一?)で、それゆえ自然豊富な地域でもあるのですね。


そして、奈良と和歌山は、個人的にとても気になる地域です。
歳を重ねるごとに、どんどん惹かれていくように感じます。
軽々しく足を踏み入れるのはなんだか失礼なような、神聖さが漂うからでしょうか。
そこに、本物、本質を感じられるからでしょうか。
香りが、それをあらわしているようでした。
中国地方(鳥取・島根・岡山・広島・山口)




中国地方に入りました!
日本海側の鳥取と島根、瀬戸内海側の岡山、広島、山口。
この地域で、どんな精油が生まれているのか、とても楽しみです。
- スギ(葉)・・・鳥取県
- ヒノキ(葉)・・・鳥取県
- クロモジ(枝葉)・・・島根県隠岐の島町
- ヒノキ(木部)・・・岡山県
- 和ハッカ秀美(葉・茎)・・・岡山県倉敷市
- ハッサク(果皮)・・・広島県尾道市
- 青ハッサク(果皮)・・・広島県尾道市
- アマナツ(果皮)・・・山口県
- 黄ユズキチ(果皮)・・・山口県
- スギ(枝葉)・・・山口県
- ヒノキ(枝葉)・・・山口県
- 長門ユズキチ(果皮)・・・山口県
- 夏ミカン(果皮)・・・山口県萩市
- ヒノキ(木部)・・・山口県岩国市錦町
沿岸地域が多いだけあって、バリエーション豊かな柑橘類が目立ちますね。


ただ、日本海側の鳥取、島根の森林では、スギやヒノキ、クロモジがいい仕事をしていました。


個人的には、岡山・倉敷の和ハッカが気に入りました。
私の中では、好きな市町村の常に上位にある倉敷なのですが、和ハッカの生産は初耳ゆえに、ワクワクしながら香りを楽しんだのです。
中国地方でこれまで行ったことのある県は岡山と広島のみですので、これを機に他の3県もぜひ訪れてみたいと思いました。
それほど、香りの力はすごいんですよね。
四国地方(徳島・香川・愛媛・高知)




来ましたね!四国地方。
この地域は、柑橘系精油が期待できそうですが、さあ、どうでしょうか。
- スダチ(果皮)・・・徳島県
- マツ(葉)・・・徳島県
- ユズ(果皮)・・・徳島県上勝町
- ダイダイ(果皮)・・・香川県
- ユズ(果皮)・・・香川県
- 瀬戸内レモン(果皮)・・・香川県
- アマナツ(果皮)・・・愛媛県
- イヨカン(果皮)・・愛媛県松山市中島
- カワチバンカン(果皮)・・・愛媛県愛南町・宇和島市・西予市
- ブラッドオレンジ・・・愛媛県
- ユズ(果皮)・・・愛媛県鬼北町
- レモン(果皮)・・・愛媛県松山市中島
- 松山ライム・・・愛媛県
- 青ミカン(果皮)・・・愛媛県今治市
- イヨカン(果皮)・・・愛媛県
- 実生ユズ(果皮)・・・高知県東洋町
- グリーンレモン・・・高知県
- クロモジ(枝葉)・・・高知県峰北
- ホウショウ(木部)・・・高知県黒潮町
- ホウショウ(枝葉)・・・高知県黒潮町
- 土佐スギ(枝葉)・・・高知県日高村
- 土佐ブンタン(果皮)・・・高知県日高村
- ショウガ(根茎)・・・高知県
- 青ポンカン(摘果果実)・・・高知県東洋町
他にもあります
やはり、ユズ、レモン、ミカンなどの柑橘精油が元気いっぱいな地域でした。


その中でも、ネーミングに惹かれて嗅いでみた「瀬戸内レモン」が印象的で、すっきり爽やかながらも、情景が思い浮かぶようなやさしさも感じる香りでした。


ただ、クロモジやスギといった樹木系もしっかりラインナップ。高知の森林から生まれた香りは、力強さを感じつつも癒される香りです。


過去に、四国4県はすべて制覇しており、友人知人で四国出身者が少なくないことから、以前からとても親近感のある地域でした。
今回、南国と森林の両方を楽しむことができ、大満足です。
九州地方(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島)








日本列島香り旅も、残すところあと2地域となりました。
ということで、九州地方のご紹介。
この地域も、前半組と後半組にわけていきます。
まずは、前半、「福岡、佐賀、長崎、熊本」の4県から。
- ベチバー・・・福岡県
- レモン・・・福岡県福智町
- クスノキ(木部)・・・佐賀県
- ホーリーバジル・・・佐賀県唐津市
- ダイダイ(果皮)・・・長崎県佐世保市
- ネロリ(花)・・・長崎県佐世保市
- ヒラドナツカ(果皮)・・・長崎県平戸市
- アマナツ(果皮)・・・熊本県
- アマナツ(花)・・・熊本県
- 小国スギ(枝葉)・・・熊本県小国町
- 小国スギ(枝葉/アンティークウッド)・・・熊本県小国町
- 天草ヒノキ(枝葉)・・・熊本県天草市
この地域も、ベチパーやネロリなど魅惑的な精油が挙がっています!


そして、熊本は、アマナツから小国スギまで、守備範囲広しですね。


さて、九州地方の後半は、「大分、宮崎、鹿児島」です。
- カボス(果皮)・・・大分県中津市
- クロモジ(枝葉)・・・大分県中津市
- スギ(枝葉)・・・大分県中津市
- ゼラニウム(花・葉・茎)・・・大分県由布市
- ヒノキ(枝葉)・・・大分県中津市
- ヒノキ(木部)・・・大分県中津市
- レモングラス(全草)・・・大分県中津市
- 夏ミカン(果皮)・・・大分県中津市
- ヒュウガナツ(果皮)・・・宮崎県
- へベス(果皮)・・・宮崎県
- クスノキ(木部)・・・宮崎県
- タンカン(果皮)・・・鹿児島県屋久島町
- ポンカン(果皮)・・・鹿児島県屋久島町
- 地スギ(木部)・・・鹿児島県屋久島町
- サワーポメロ(果皮)・・・鹿児島県屋久島町
- ホウショウ(枝葉)・・・鹿児島県
- 屋久スギ(木部/土埋木)・・・鹿児島県屋久島町 ※新月、満月、各々の日に蒸留したものあり
- ティートリー(枝葉)・・・鹿児島県
- ローズマリー(地上部)・・・鹿児島県
他にもあります
さすが、さすがです!
日本列島をここまで南下しますと、起点である北海道とはもはや同じ国とは思えないほどです。


そんな柑橘系王国と思われるこの地域。それでもぜったいに外せないのが、鹿児島県の屋久スギ精油なのではないでしょうか。
なんと、新月の日と満月の日、それぞれに蒸留したという精油があるのですから。


屋久島の自然とともに月のパワーまで秘められたこの屋久スギ精油、いつか入手したいものです。
といいますか、九州地方は、長崎、熊本、宮崎、鹿児島は、まだ一歩も足を踏み入れておりません。
地元の精油を求めて、いっちょここらで、旅に出てみたい気分になりました。
沖縄地方(沖縄)


いよいよラストとなりました。
トリを務めるのは、やはりこちら、沖縄県でございます。
- イランイラン
- ゲットウ
- ティートリー
- パルマローザ
- レモングラス
- レモンマートル
- ロブスターユーカリ
- カーブチー
- シークワーサー(勝山)
- タイリンゲットウ
他にもあります
当然といえばそうなのでしょうが、精油の世界でも「ザ・南国」となっています。


ゲットウ、レモングラス、シークワーサーなど、好みの精油が並んでおりまして、南国気分を思う存分味わうことができました。
いや〜、沖縄、いいですね!!
にしても、すぐ右隣には、起点である北海道の精油が展示されていますが、同じ国とは思えないほどです。
それだけ、日本は自然の多様性に富んだ、魅力あふれる国だということでしょうね。
ショップコーナー


全国47都道府県の香りを堪能した後は、ショップコーナーでお買い物タイムです。
今回の展示精油がすべて販売されているわけではなかったのですが、かなりの数の精油が取り揃えられておりまして、なかなかに圧巻でした。


香りのよさはもちろんのこと、精油ボトルのパッケージデザインはどれもセンスあふれるものばかり。


で、私が今回購入したのは、先ほども少しご紹介しましたが、北海道滝上町産の和ハッカで、下記画像の向かって右側にある「滝上和ハッカ北斗」を購入。とても清々しいよき香りです。


ちなみに、上記画像の向かって左が、希少価値の高い「滝上和ハッカJM23」ですが、それゆえなのかすでにSOLDOUTでした。


そして、もう一つ、二つ購入してしまいまして、まずは、埼玉県は横瀬町産の「横瀬ユズ」です。


以前、秩父に遊びに行った際に、道脇に普通に「ユズ」が売っていまして、それがとても美味しかったという記憶が蘇り、購入を決めました。
そして、写真ではご紹介しませんが、同じく秩父地方産のヒノキの枝葉(5ml 2,200円)を購入。この時点で我が家にはヒノキ精油が木部しかなかったことと、やはり地元埼玉産の精油が欲しかったのです。
植物の香りのもとをギュッと凝縮した精油は、決して安いものではありません。
そう、過去記事にもあるとおり、たくさんの植物を蒸留したとて、採れる精油はごくわずかであることを、私は身をもって体験しておりますゆえ。


でも、ここは奮発しました。私にとっては、それだけの価値のあるもの、魅力を感じるものだからです。
おわりに


ということで、AEAJグリーンテラス初訪問及び企画展「和精油紀行」の様子を、全力で(!)お届けしてまいりました。
全国津々の植物の香りを一度に堪能できるなど、なかなかに珍しいことではないでしょうか。
日本列島を香りで旅をするうちに、訪れたことのある場所やゆかりのある人たちを懐かしく思い出したり、また、あらためて植物の恵みや生産者の想いを肌で感じたりもしました。
今回ご紹介した「和精油紀行」は4月25日で終了しますが、その後も面白い企画が目白押しのようですので、ぜひ足を運んでみることをお勧めしますよ。
私も、またきっと再訪します!


ありがとうございました。












