2024年に引き続き、2025年の今年も、夫婦で無農薬の米作りに精を出すことになりました。
昨年同様、群馬県にあるほしのそら農園の園主・そらじいさんの「田んぼ部」に入部し、田んぼの一角(100㎠)をお借りしての稲作です。

この記事は、田植えから稲刈りまでの4ヶ月間にわたる稲作記録を、尋常ではない数の画像でお伝えしていく内容となっております。
- 自分でお米を作ってみたいけど、実際のところどうなの?
- 無農薬の田んぼって、どんな感じなのか見てみたい!
- 田んぼの風景を見て、癒されたい!
それでは、魅惑(!)の田んぼワールドを、ぜひご堪能くださいませ。
水無月①:田植え、やるべ!「田んぼ仕事開始です」
2025年6月中旬。
田植えをもって、2025年の稲作が幕を開けました。
こちらが、今年お借りしたスペース。

そらじいさんが、ばっちり代掻き(シロカキ)をしてくださったおかげで、土のコンディションは最高です!
そしてこちらが、「麥里翁(むぎさとおう)」という品種の苗。

詳細は、こちらをご参照くださいませ。
これから、この苗を手植えしていきますよ。
ちなみに、黒いトレーのようなものは、苗を乗せて運んだり、スケールとして使ったりと、お役立ち度120%のアイテムです。
わたくしいつも思うことだけど、農家さんの知恵って、本当にすごい!
実のところ、この日は私一人での田植えでした。明日参戦するオットのためにも、半分だけにしておき、そそくさと退散です。


・・・はい、一夜明けて、オットとともに再度田んぼに赴きます。
「田植えができる!」と調子に乗って喜ぶオット。昨年のことを思い出しながら、丁寧かつサクサクと植えていきましょうね。


私はというと、裸足で田んぼに足を踏み入れております。


用意してきた田んぼ用長靴が、なぜだかこの日はどうしても履けなくなってしまい、やむなくこの有様となりました。
それでも、こうやって田植えをしながら感じたのは、「田植えは最高のグラウンディング」ということ。
これについては、noteで記事にしていますので、よろしければのぞいてみていただけると嬉しいかぎりです。


ちなみに、昨年2024年の田植えの様子も、どうぞ〜。


そんなこんなで、あっという間に田植え終了。二人でやると、早いです!


昨年から引き続き2回目の田んぼ作業。
ここらあたりの土地にも、多少なりとも慣れてきたように思います。
ということで、泥だらけになった帰り道、田んぼから車で15分とかからない場所にあるスーパー銭湯で、すっきりさっぱりさせていただきました。


お世話になっている太田市の経済にわずかながらでも貢献したく、これ以降も田んぼ作業の度にお店探訪を楽しみましたとさ。(埼玉県民なのに、すっかり太田&群馬LOVEになっております)
水無月②:1回目の草取り「初期除草はぬかりなく」〜田植えから7日後〜
田植えから1週間経った田んぼの様子です。田植え時よりも、苗がシャンと立っているような気がしますが、いかがでしょう。


さて、これから先は、毎週のように怒涛(?)の草取りが待っています。
田んぼといえば、「田植え」と「稲刈り」だけがクローズアップされがちですが、地味ながらも欠かすことができない大切な作業(そしてしんどい作業)が、この草取りなのです。
なぜなら、無農薬栽培ゆえに雑草が生えやすく、それに負けないための必須項目ともいえるからです。
詳しくは、昨年2024年の草取り作業の記事でどうぞ。


草取りが必要な理由
- 無農薬栽培の田んぼには自然と草が生えてくるが、それを放っておくと稲が負けて収穫量ががくんと落ちる
- ゆえに、豊作を目指すならば、草は少なければ少ない方がよい
- また、草は初期であればあるほど取りやすく、初期の10分の作業は、後々の1時間、2時間にも匹敵する
蒸し暑い関東の夏、自分たちの身体(&メンタル)をまもるためにも、早期決戦ですぞ。
草取りに使う器械は、ハッタン転がしです。




こちらも、先に挙げた記事で紹介しております。
ハッタン転がし
・回転する刃により、泥をかきまわしながら草を浮かしたり埋め込むことができる
・破壊力があり、作業が早く終わる
・初期に苗を倒しやすい(倒れたら直せばよいが)
・小回りがきかないので、株元ギリギリまで攻めづらい
このハッタン転がしはオットに任せることにして、私は、ひたすら自分の両手を使って、苗のキワにある草を取っていきます。



腰を屈めながらの作業は、正直しんどい!
それに、両手両足は泥だらけ〜
それでも、一通り作業が終わった後の達成感は、なにものにもかえがたい。
田んぼから上がると、脇の水路に、長靴を履いたまま足を浸かります。ここで、長靴についた土をしっかり落としていくためです。




土は、田んぼにとってとても大切なものですからね。持ち帰らずに、ちゃんと田んぼにお返ししましょう。
ということで、1回目に草取りは終了。次回の草取りは、また来週〜♪


水無月③:2回目の草取り「ハッタン転がし大活躍」〜田植えから14日後〜
前回の草取りから、あっという間に1週間経過。田植えから2週間後の田んぼは、こんな感じでした。


おおお。すくすく成長しています!
この日も、前回同様に、みんな大好き「ハッタン転がし」を使わせていただきますよ。




毎度の草取りに、大活躍のハッタン様です。
これとあわせて、自分の「手」で地道に草を取っていきます。これはもう、本当に地道な作業にほかなりません。


完璧は難しいけれど、もう暑さの限界だ!
今日は、これくらいで勘弁してもらいましょう!(←って誰に?)
文月①:3回目の草取り「シュッと伸びた稲」〜田植えから21日後〜
はい、夏本番の7月になりました。
暑い最中、正直ちょっとダルいなぁ〜なんて思いながらも、3回目の草取りに田んぼに赴くと・・・
シュッと伸びた稲さまたち。その佇まいに、私の背筋もシュッと伸びるようでした。


稲たちの成長ぶりには、目をみはるものがあります。



草取り、ダルいなんて思って申し訳ありませんでしたっ!パイセン!!(←パイセンって…?)
さて、毎度のことながら、暑さとのたたかいゆえ、さくさくやっていきますよ。




で、今回も、オットがハッタンを転がし、私はひたすら地道に手取りです。


「雑草たちよ、今日はこれくらいで勘弁しといてやるよ」なんて(かなり小声で)呟きながら、田んぼを後にしたのでした。
文月②:4回目の草取り「暑い・・・」〜田植えから28日後〜
4週連続・4回目の草取り作業でございます。


この稲の増え方、なんだかまつ毛が増えていくようなイメージを抱くのは、私だけでしょうかね?
さてさて、どんどん暑くなる関東・群馬・太田の地。太田の暑さ、なめんなよってんだっ!(←ヤケになってるのか?)




オットお気に入りの「ハッタン転がし」の出番は、これで最後になりました。
私は相変わらず、大切な「お稲様」を跨ぎながらの地道な「手取り」に精を出しました。
そして作業が終わり、この田んぼ用長靴を脱ぐ時は、毎回悪戦苦闘。まだコツが掴みきれていないのか、なかなかスッとは脱げません(苦笑)。


ということで、4回目の草取りはこれにて終了デイス。


これまで、毎週のように田んぼに通い草取り作業をしておりましたが、ここでひとまず「夏休み」となりました。(土用もお盆もありましたしね)
葉月:5回目の草取り「穂が出ています!」〜田植えから70日後〜
8月のお盆が明けて、5回目の草取りです。
前回から、実に6週間ぶりに田んぼを訪れたのですが・・・





しっかり穂が出ているんじゃあないのかっ!(←ジョジョ風?)
少し前から出穂(しゅっすい)していたそうで、この時はすでに穂が垂れるほどに成長していました。


ちなみに、昨年2024年の出穂シーンは、こちらの記事で。


こちらの穂は、まだ青々としていてシャンと立っています。


なんだか、ずーっと眺めていたい風景でした〜。


・・・なんて流暢なことはいってられません!我々には「草取り」という、重要なミッションが与えられているのです。
この時期に厄介な雑草は、こちら「ヒエ」の一種にございます。


ハサミでザグっと切って、そーっと道の脇に置いておきました。


目立つ雑草を容赦なく切り落とし、久々の草取りはこれくらいで終了です。
長月:6回目の草取り「ミッションはヒエ取り」〜田植えから105日後〜
またもや月日が過ぎまして、9月も下旬となりました。


この2週間後に稲刈りを控えた田んぼは、すっかり黄金色です。


嗚呼、なんて美しい稲穂なのでしょう!


しかし、しかしですね。
この稲穂の海の中で、ひょっこり顔を出している例のヤツらがいるのです。
そう、「ヒエ」です。
そらじいさんからその情報をいただいたこともあり、今回もヒエを取るために田んぼに赴きました。
ということで、草取り前と後、ビフォーアフターです。


この赤丸の箇所以外にも、ヒエが生息しておりましたので、そっと葬ったのでした。


今年最後の草取り、なんとか終えることができたように思います。
そう、2週間後は、田んぼ仕事のメインイベント「稲刈り」でっせ!
神無月:稲刈りと天日干し「田んぼ仕事終了です」〜田植えから119日後〜
10月の半ば。ついに、この日がやってまいりました。
6月からはじまった田んぼ仕事も、この日のこの稲刈りをもって、ラストとなります。
さあ、まずは田んぼの様子から。


おお、おお、よくぞここまで育ってくれたものです。(自画自賛か?)




おっと、そんなふうに感慨に耽っている暇なんてありません。すぐに稲刈りをはじめないことには、あっという間に日が暮れちまいますぜ。
まずは、我らが師匠のそらじいさんより、今一度稲刈りのレクチャーを受けていきます。








ではでは、作業開始!
まずは、ハザ掛けスペースを確保するために、どんどん稲を刈っていきます。


脇目もふらず・・・
一心不乱に・・・
丹精込めて育てた稲を、容赦なく(いやいや大切に)刈っていきます。








そして、ある程度スペースができたところで、ハザ掛けを設置し、束ねた稲をそこに掛けていきました。


1段目、2段目と進み、3段目に突入する稲たち。


ちょっと休憩して、紛れ込んでいた「黒米」を撮影。なんだか趣があったので。


そうこうしているうちに、残っている稲もあと少しとなりました。


そしてついに、最後の一株です。










ということで、ついにハザ掛けの完成です!


昨年は、3段目の途中で終わっていたのが、今年は、3段目も隙間なくきっちり稲の束を掛けることができました!
昨年2024年の稲刈り・天日干しの様子は、こちらの記事でどうぞ。


はい、出来上がりましたよ。これが、2025年田んぼ仕事の集大成です。


これにて、我々が行うすべての田んぼ仕事は終了となります!
「はい、お疲れ様でした〜!(ちゃんちゃん)」
と言いたいところなのですが、オットの強固な意志(?)により、最終的にはこんなことになっちまいました。


はい、鳥よけネットをびっしり張っております。
昨年の経験を踏まえ、スズメさんたちにやられないようにと、強固なネットを張り巡らせております。
同じ田んぼ部の仲間からは、「強固な意志を感じるネット」との評価をいただきました(笑)。
ビジュアル的にはネットがない方が風情があってよきなのですが、少しでも収穫量は上げるためにやむを得ないとのこと。
効果のほどは如何に?という感じではありますが、その結果も楽しみの一つとして、玄米になる日を待ちたいと思います。
おわりに:11月上旬、玄米になる日を楽しみに・・・


怒涛の稲刈りをしたのは、これを書いているほんの数日前のこと。稲刈りに関しては、まだ余韻の残る中での記事作成となりました。
ハザ掛けによる天日干しを2週間ほど行った後は、そらじいさんによる脱穀→籾摺りを経て、ようやく玄米になります。
天候の関係もあるので確実にはいえませんが、11月上旬には玄米となって、我が家の食卓に並ぶことでしょう。
昨年経験してわかったことは、自分たちで作ったお米は、格別に美味いということ。
はい、自画自賛です(笑)。
でも、このお米作りが、我が家の食料自給率アップに、多大なる貢献をしてくれているのですよ。
最後に、そらじいさんはじめ、田んぼ部の皆さん、地域の皆さん、我々の米作りを応援してくださった人モノコトすべてに、感謝の意をお伝えします。
ありがとうございました。












